現在ウルトラマラソン(100㎞)に出場予定の方のケア、コンディショニングをさせて頂いております
100㎞レースのでエネルギーのアセスメントをしておりますが、単純に100㎞走るのには今体重が50kgであれば5000Kcal必要となってきます。
肝臓の糖質エネルギー(主に血糖値に関わる)は約400Kcal
筋肉(下肢)の糖質エネルギー(主に筋肉の動きに関わる)は約700~800Kcal
(両方とも体格、体組成によります)
必要エネルギー5000kcal-糖質エネルギー1500Kcal(多く見積もって)=不足3500Kcal 全然足りませんね。そこで脂肪エネルギーの活用が重要です。
脂肪(体脂肪)は50kgで体脂肪率10%でも5kgとなるのでエネルギー換算では5000×9=45000Kcalですので、単純に脂肪エネルギー分で十分に完走できる!となります
しかし、この無限とも思える脂肪エネルギーも
糖質がないとエネルギーとして使用できなくなってきます。(エネルギーサイクル上必要です)安静時比率でも2:1と言われています。
ここで気を考えないといけないのが、ペースをあげていって『主観的に少しキツイポイント』を超えると脂肪と糖質のエネルギー使用エネルギー使用比率が2:3~と糖質の割合があがってきます。

そうなってくるとあっという間に糖質エネルギーを使い果たし、脂肪エネルギーは残っていますが、使用はできずにいわゆる『脚が止まる』という状況に陥ります。
逆説的になりますが、いかにスピードを上げずに、また急激なペースチェンジも行わないことが100㎞完走のポイントとなってくるでしょう。
となると『できるだけゆっくり走ればいいじゃん』となりますが、エイド補給やトイレなどのロスを1~2時間とると単純に時速8㎞~8.5㎞(キロ7分30秒~)ペースイーブンを維持しなければなりません。
(もしこのスピード自体が「結構きつい」と感じるランナーは完走が難しいかもしれません。)
また、エイドなどで糖質を補給することでエネルギー不足を解消できなくはないのですが、早朝5:00から10時間近くも走っていれば補給をしても吸収率が落ちたり、単純に体調を崩してしまったりということもあります。天候も大きく作用するでしょう。
そうなってくるとかなりタフなレースと思えます。まぁランニング経験がない方からしたら、フルでも大変ですし、100㎞なんてのは『なぜ?わざわざ』という感覚かもしれません。
完走率も6割前後とのことですからね。
とか、なんとか考えているうちに一度自分自身がでてみよかなという
アイデアが頭に浮かんできました。
ということで6月の飛騨高山ウルトラマラソン(100㎞)にエントリーいたしました。
またトレーニング、障害予防について書きたいと思います。
スポーツ・マラソン鍼灸治療院
リライズ鍼灸院
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コメント
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2013/04/01 12:39 編集返信